個性を曲げる必要無し!【パーソナリティ障害と上手に付き合う】

病院

社会で適応しにくい人たち

先生

パーソナリティ障害という病名が、メディアを通していろいろと紹介されるようになり、世間でもその認知度が徐々に広がってきました。前々から医療の研究も盛んに行われ、治療方法も進んできたお蔭です。パーソナリティ障害は、もともとの性格や育った環境により、思春期以降からその言動や行動が目立ってくるようになります。社会に適応できない人も多いので、辛い思いをしたり、トラブルを起こすことも少なくありません。このパーソナリティ障害は複数の種類に分類され、それぞれに特徴が見られます。アメリカで一般的に知られている境界線パーソナリティ障害もこれに当てはまり、突然の衝動性や不安定さが目立つ病気です。自傷行為を繰り返すことが多く、必ずしも命の危険を脅かすわけでなく、自分の体を傷つけることが目的になってしまいます。次に自己愛性パーソナリティ障害があり、これは自尊心肥大で自分が認められないことに激しく動揺してしまう人です。全てのことが自分が一番と思っているところがあり、そのことで人と衝突することも度々あります。裏を返せば自信がないことを表しているので、それを隠そうとするところが強く出てしまいます。また、回避性パーソナリティ障害も聞くことの多い病名で、自己評価がとにかく低く、傷つくことを恐れる思いが行動に表れます。例えば、人間関係でも付き合いを極端に制限したり、積極的にチャレンジしていけないところが基本になってしまいます。他にもいろいろと特徴的なパーソナリティ障害はありますが、社会生活が送りづらいところが共通しています。

パーソナリティ障害の人は、なぜ社会で上手く適応できないのかを疑問に思うことがほとんどありません。自分の性格に問題があると思っていないので、周りが悪いと思い、攻撃的あるいは逃げてしまうところがあります。しかし、ある情報や病院でその病名を知ったときに、その疲れから解放される人はとても多いです。今ままで悩んできたことは、このせいだったのかと分かると嘘のように楽になれるからです。ただ、一部の人はなかなか認められないこともあるので、治療をしていくことで少しずつ受け入れようとしてきます。専門病院での治療は、主に薬やカウンセリングで進められます。医師やカウンセラーが悩みを1つ1つ一緒に解決してくれるので、とても心強い存在になってくれます。また、社会に上手く適応していくために、あえてコミュニケーションや仕事の制限を指摘する場合も目立ちます。大人になってから、急に性格を変えることは難しいので、トラブルを避けるためにも制限していくことは有効的です。パーソナリティ障害の人にとって、症状を自覚しているのならば大きなリスクを抱え込まないように気を配らなければいけません。そのためにも、周りの理解も多少なりとも求められます。特に家族や親しい人であれば、理解されていることで本人にとっては大きな安心となります。そのため、病院で治療を続けることで、辛い思いを極力を抑えて、楽に生活していけるようになってくるでしょう。